サンエス工業株式会社

作動油浄化

HYDRAULIC FLUID PURIFICATION

クリーニングタンクシステムCLEANING TANK SYSTEM

1963年八幡製鐵所(株)との共同研究によって、機械トラブルが微小・微量のコンタミナントによって発生することに着眼し、独自の汚染管理方式(マイクロセパレータの磁場を利用して、油圧・潤滑タンクをクリーニングシステム化する方法)を開発しました。
 生産機械設備の油タンクの構造・容量を正常化し、タンク内にマイクロセパレータを装備して、油圧作動油・強制循環潤滑油等の清浄度を長期間安定維持することにより、機械設備の故障防止・設備機能の維持及び製品品質の安定を実現させることができます。

クリーニングタンクシステム
  • タンク構造を長流路鎮静型とし、油を回遊させる仕切り板を設け、生成異物の沈殿と油の放熱を促進します。
  • サクションポートを流路の一端部に設け、反対側端部に各部位よりのリターンポートを集め、その開口部は油槽壁面に向けて気泡の巻き込みを防止し、流路の鎮静部を長くします。
  • タンク内油量を鎮静可能量とし、Q/P比率はできるだけ大きくします。(Q:タンク油量、P:ポンプ吐出量)

クリーニングタンクシステムのメリット

  • 従来のフィルタ方式では分離できなかったスラッジを処理し、循環を阻止します。
  • 別途にクリーニング回路を加える事なく、原則として装置に属するタンク内で油を浄化します。
  • 特別な動力・消耗品・点検作業等のランニングコストは不要です。
  • 高度の汚染管理により、作動不良や、焼付・シール破損・油もれ等の機械トラブルをなくします。
  • 油や動力消費量、保全費等を軽減しメンテナンスフリーを実現します。

分析

クリーニングタンクシステム

潤滑油の油分析

潤滑油は機械設備が円滑に動作するうえで必要不可欠なものです。したがって、潤滑油を適正な状態に維持し、機械の異常や故障を未然に防ぐため、潤滑管理(オイルマネジメント)が必要になります。また潤滑油そのものの劣化や変質を防止し、油交換の感覚を延長することも潤滑管理の目的となります。

分析項目と内容

項目 内容
動粘度 潤滑油の油膜暑さが適正に保持できるか判断する。粘度が高いと油温度の異常な上昇、始動不良が起こり、低いと油膜強度不足による異常摩耗が発生
全酸化 潤滑油などが酸化劣化して生成した酸性物質の量を測定。潤滑油の劣化状況を把握
水分 使用油を乳化させ、発錆の原因となる水分を測定
汚染度 作動不良、フィルタ目詰まり、給油不足による各種トラブルになるコンタミナントを測定
NAS等級 油の汚染度をコンタミナントの粒径と個数から判定する汚染度規格
フェログラフィー 潤滑油中の金属摩耗粉がどんなタイプの粒子でどれくらい存在するのかを測定
蛍光X線 溶液化し難いスラッジなど液体、個体を問わず金属・塩素・硫黄などを測定
FT-IR 試料の成分を特定し、定量することができる。潤滑油剤のタイプ分析・添加剤分析・異物分析

オイルの定期分析

オイルは機械の血液といわれています。人間の血液検査ではあらゆる健康状態を把握することができます。これを機械に置き換えるとオイルを分析することで機械の状態を把握することができます。
オイルの定期分析を行うことで機械要素の異常を早期発見することができ予知保全や更油時期、故障前に部品交換を行う判断を行う材料となります。
また、オイルに含まれる摩耗粉の状態を把握することで保守整備のポイントを把握することも可能となります。

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